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2006.04.02 (Sun)

4月2日定例会記録(1)

 4月2日の定例会、一卓はRL法条の我侭な主張によりプレイヤー二人、しかも先だって参加者を指定させていただいたうえでのトーキョーN◎VAでした。
 我侭な条件を許していただきありがとうございました。おかげでいつになくやり易いRLをさせていただくことができました。

 さて、そんな条件で法条が行ったアクトは『日常生活』という、捻りも何にもない話。内容もまたタイトルに相応しく、享楽と退廃の街トーキョーN◎VAにおけるストリートに、今日も巻き起こる日常生活のような、くだらなくて馬鹿馬鹿しい物語。

 見栄っ張りで臆病なちんぴらレッガー恩田誠司と、トーキーになる夢に破れ身体さえも売るようなホステスになり、そしてドラッグに捕まったマネキン島田茜。
 ふとしたことから、若頭の目を盗んでドラッグを手にした恩田は、それを持ってトーキョーN◎VAを逃げ出そうとした。
 恩田のドラッグから離れられない島田茜は、ただただドラッグ欲しさだけのために身体を売り、金を巻き上げ、捨てられるとわかっても盲目したかのようについて回る…。
 だが、安っぽい欲望に流された男女の元に、運命の輪が回り、二人のキャストの手が迫り…。

――参加して貰ったのは二人のキャスト。

“ブラッディ”メアリー(Ver.ダーク) PL:神牙さん
カブト◎●,カタナ,チャクラ
 当初、今回のアクトで神牙さんに推奨したスタイルはレッガー。内容的には兄貴分から命令を受けて、逃げた馬鹿を捕まえて落とし前をつけろ!がモチベーションだったのですが…。そういう意味では本来のメアリーのスタイルとは正反対の立ち位置。しかし、私は敢えてOKを出しました。
 その理由は簡単で、つまりはそういうスタンスのキャストの方が神牙さんはプレイがしやすいのだろうと考えたからです。推奨スタイル、ハンドアウトという手法が一般的になっているし、それ自体は使えるテクニックだとは思うのですが、私のN◎VA経験上、RLの都合でキャストを用意してもらうというやり方にむしろ慣れていないため、プレイヤーの前向きな主張があるなら、それを重視した展開にしようというのが私の考えでした。
 そんなわけで話の展開は多少強引な部分もありつつ、無難に解決はしてもらいました。

“堕ちた猟犬”ロウヴァー・ラドクリフ PL:緋月八樹
フェイト◎,カブトワリ,イヌ●
 ロウヴァーに関しては、まあPLも古くからの相棒緋月なので、事前にかなり具体的なキャストについての話を聞いた上で、ロウヴァーというまだ新しいキャストのイメージをアクトの中でいかに表現してもらうかというのがこのアクトのテーマでもありました。
 そういう意味ではこれまで今ひとつはっきりしなかったキャストの個性も『皮肉屋』という顔を見せ始めることができた、RLから見ても感じたのでその部分は上手くいったのかなぁと思いました。

 今回のアクト、RL法条には一つ大きなテーマがありました。
 それはシナリオを作りこまない、です。
 どのくらい作りこまないかというと、ゲストデータを除けばB5のノート一枚で余る程度の情報――ゲストの相関図と、簡単なイベントメモしかありませんでした。
 もちろん話の規模を小さくしてある(キャストが少ないのもその一つ)ので、必然的に情報量も少なくはなるのですが、それでも例えばSSSなどのオフィシャルシナリオの作り方と比べたら10分の1にも満たない量でしょう。
 これは怠慢というわけではなく、かなり意図した行為でした。

 小説を書くとき、時に作者の意図を離れてキャラクターが勝手に動き、勝手に喋りだすということが起こります。TRPGなら、最初からPLがいるのでキャストは勝手に喋ってくれる。紡ぎ手としては舞台を用意すればいいのだと、私はそう思ってRLをしています。
 もちろん、そのためには熟成したキャストと、それを共有するプレイヤー間の共通認識が必須ではありますが、それが可能な状況さえ作れば敢えて細かく造りこまずとも魅力的な物語は作れると私は考えています。

 今回も、神牙さんと緋月の二人ならそれができると思って、実行しました。
 少なくとも私はそれでうまく言ったと、RLの手を離れ、魅力的な物語を紡いでくれたとそう感じました。
 本当に感謝してます。

 そういうアクトがやりたかったのです。キャストが、それを操るプレイヤー自身が物語の紡ぎ手として参加者全員を魅了しあうような、そんなアクト。
 もっともっと、そういうアクトが作れたら幸せだろうと法条は思っています。

 参加してくれたお二人、そして我侭な状況を許していただけたサークルメンバーに感謝します。

記録者:法条大地
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EDIT  |  20:41  |  トーキョーN◎VA  |  TB(0)  |  CM(4)  |  Top↑

*Comment

♪楽しかったで~す♪

書き込み遅くてすみませんですが、RL法条君、ご一緒いただいた神牙さん、本当にどうもありがとうございました!
おそらくあの日一日、あの部屋の中で一番テンションが高かったのは、緋月なのじゃないかと思うくらい楽しかったです。
凄くじっくりとロールプレイをし、シーンを演出し、物語を紡ぐことに専念できたセッションでした。いやもう本当に、緋月はこれをTRPGでやりたいんだ! と願うもろもろのことを、お腹いっぱい楽しませていただいたと思います。

法条君も書いてますが、小説を書いていると時々、勝手にキャラが喋りだし動き出して話が止まらなくなる、と言う現象がしばしば起こります。それが小説を書いていて、最も楽しい瞬間の一つなわけですが。
今回、緋月はロールプレイをしてて、とても久し振りに(と言うのは最近小説を書くことをサボっているからなのですが)、その感覚を味わってしまいました(笑)
前半はなにやら妙に皮肉を言いながら、ストリートの情報収集と称して、勝手に酒を飲んだり小金をばらまいたりしてたのですが、中盤エクスポーズで社会戦ダメージを食らってから、面白いように(キャストの)頭に血が上っていく様が手に取るようにわかって、PLは本当に楽しかったのです(笑)
いや~、TRPG暦の半分くらいはN◎VAどっぷりで過ごしてきてますが、クライマックス中とはいえ女性ゲストを足蹴にしたりひっぱたいたりするキャストは初めてでした。
今まで二度ほど使用して、それでもいまいちキャラのつかめずにいたロウヴァーですが、三度目のアクトにしてやっと、「私はこいつで戦っていける!」(苦笑)と実感した気がします。

そして願わくば、一緒に卓を囲んでいただいた神牙さん、法条君にも、緋月と同じくらい楽しんでいただけていたら良いのだけど、と思うのですが……い、いかがだったでしょうか?
一人楽しんじゃってた気がして、そこは申し訳ないとともに、本当に感謝してやみません。重ね重ねどうもありがとうございました。

それから、今回のシナリオは法条君がRLの時にしばしば見られる、トーキョーN◎VAと言う欲望の街の暗い部分をメインに描いたネタだったのですが……神牙さん、島田茜の説得を、完全に諦めきってお任せしてしまって、すみませんでした。
後でRLに聞いた話では、カウボーイビバップの1話目(野良犬~でなくて、アステロイドブルースの方)とか、EDENの5・6・7巻? ドラッグ話の辺りとかが、イメージの元だそうなのですが……学生時代にちょっとそっち方面かじった緋月は、ドラッグの依存症、と言われた時点で「あ、治せないなこりゃ」という意識が先に来てしまいまして(苦笑)
そこを諦めないメアリーさんの、そしてPL神牙さんの姿勢は、本当にいつも凄いなあと思います。個人的には、メアリーさんってナイトワーデンよりTFとか真教教会とかの所属にしたほうが、スタイル(ここでは「生き方」とか「信念」とかと言う意味と取って下さいまし)もはっきりするのじゃないかな~、なんて思ったりしましたが、いかがでしょう?
緋月 八樹 |  2006.04.06(木) 23:40 |  URL |  【コメント編集】

ども神牙です。

どうにも私のキャラは、根本的な性格は一緒になるというのを実感したシナリオでした(笑)。
幅がないといえばないのですが・・・まぁ、人情家の方がやりやすいのは間違いないので、今回北条氏がメアリーの使用の許可をくれたのは結果的に良かった、と思います。

確かにN◎VAの暗い部分は感じましたし、ドラッグ依存というのは、そう簡単に抜けないのでしょうけど、何かのドラマで気が狂いそうになりながらもそれを克服したというシーンを見た覚えがありまして、何とか克服できるかもしれないなぁ、と甘い考えの元、あんな行動にでてしまいました。
いや、人質にするなんて手をとらなければ、あんなにもあっさりと恩田君に見捨てられなければ、あんな行動は取らなかったと思うのですが、見捨てられた瞬間「救ってやれないかなぁ?」といつもと変わらない事を思った次第でして(笑)。
かなりご都合的な展開でしたが、そこをばっさりと切り捨てるようなことをせずに、こちらの要望を聞いていただいてPLとしても感謝しております。

>メアリーの所属
う~ん、どちらも似合わないのではないかと思ったり(笑)。

真教教会のような宗教は、メアリー的に胡散臭いと思ってダメでしょうし、TFのような人権擁護団体もきっとダメでしょう・・・「あたしは、全体のことを考えるような立派なタマじゃない。身近な人を救えりゃそれでいい。皆を守るなんて理想は、他の奴にまかせときゃいいしな」と答えます、きっと。
後、これが一番大きいのでしょうが、PL自体、宗教団体も人権擁護団体もあまり好きではないのです、胡散臭さを始めに感じてしまって(笑)。
まぁ、基本的に弱者を守る、という姿勢に変わりがないので、利害一致で共闘することはありえるのでしょうけど、そこに所属することは考えていません。
ナイトワーデンでノンビリしてるのが合っていると思います。
そんなわけで、すいませんが、謹んで辞退させてください(笑)。
神牙 |  2006.04.07(金) 21:28 |  URL |  【コメント編集】

♪N◎VAの闇とキャスト

 トーキョーN◎VAという街は“退廃と享楽、欲望と暴力、悪意と利己”の街です。要するに人間の負の側面を強く持っているのがトーキョーN◎VAという街なのだと思います。
 しかし、もちろん人の善意、善性も僅かながらに残り、それ故に強い闇の下、微かな光は強く印象付けられるのです。
 それは古くより、サイバーパンクと呼ばれるジャンルがもたらした未来という現代を描くことによる現実の投影。その手法です。
 深く、暗い闇があってこそ、微かでも強い輝きが世界を、物語を描き出す。そういう視点で私はトーキョーN◎VAという街を、そしてシステムを捉えています。

 今回ならドラッグと、それにまつわる人間関係がその闇に当たります。
 緋月が書いているように現実にもドラッグの依存から立ち直るというのは、極めて難しく治療や治癒よりもさらに深い依存を求める方が圧倒的に多い。しかし、だからこそ神牙さんが書いているように狂いそうになりながらもドラッグ依存から立ち直ろうとすることは物語(ドラマ)になり得る。
 トーキョーN◎VAは物語るのが目的です。ですから、「それでもなお」と想い、助けようとする姿勢は何よりもドラマティックで素敵なスタイルだと私は思います。
 同時にまたすべてのキャストがその光ばかりを追う必要もないだろうとも。
 今回はメアリーが光であり、ロウヴァーは闇でした。だから、それでいいと私は思います。

 ただ敢えてRL視点で考えた意見を言えば、慣れていった時。時には光ばかりではなく、闇の側面を演じて見ることも楽しいのではないかと思います。
 私や緋月は元々“闇”の部分を好んでしまう傾向が強いのですが、もちろん“光”を持ったキャストもいます。そういったキャストと相対する時、“闇”を描けるキャスト表現ができるとプレイの幅が広がり、楽しみも広がるのではないかと思うのです。
 また“光”を抱きながらも、同時に世界という枠組みにあるために敢えて“闇”をも内包するキャストというのは、一人で表裏をこなせる分キャストとしての幅が広がっていきます。
 そういった幅広いキャラクター表現のためにこそスタイルは三枚あるのですから…もし慣れてきたらそんな新しいスタンスにも挑戦することはお勧めできると思います。

 参加してくれたPLお二方にはご意見ありがとうございました。また何かあったらご意見をお願いします。
法条大地 |  2006.04.09(日) 00:56 |  URL |  【コメント編集】

♪ちょっと思ったどうでも良い話。

普通、推奨スタイルがレッガーとフェイトだったら、レッガー=闇・フェイト=光、の立ち位置を期待されますよね(苦笑)
完全に逆じゃん。おっかしいなあ。

まあ、最近の探偵(特に新本格派系)は黒いの多いし、良いってことで一つ。
緋月 八樹 |  2006.04.18(火) 12:14 |  URL |  【コメント編集】

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